HSPの強みから考える、向いている仕事の選び方とは
HSP気質の方は人間関係で悩んで仕事がなかなか続かない、あるいは心身の不調などで続けることが難しくなって退職をしたという方も多いかもしれません。
あるいは仕事を続けているけれど、今の働き方に何かモンモンと難しさを感じている方も多いかもしれません。
なぜ続かない人や、今の働き方に何となくモンモンとした気持ちになる方が多いのでしょうか?
それはHSP気質は、その気質ゆえに働く環境によって人いちばいストレスを感じ易く傷つきやすいからだと感じています。
人間関係や職場からの期待など多くのストレスを受ける事が多く、そのようなストレスが多くかかる状況だと、本来の力を発揮しづらいのもHSP気質の特性でもあります。
HSP気質の仕事の選び方の基準として大事なのは、「HSP気質の才能や強みを活かすことが出来る仕事を選ぶ」ということが一番大切だと感じています。
仕事は自分の人生の中でとても大きな時間を使いますし、人生の大部分をしめる「仕事」と言うものが、より生きがいを感じながら、より楽しくお仕事をしたいと誰もが想うのではないでしょうか?
なかなかお仕事が続かなかったと言う方も、HSP気質の才能や強みを理解することで、無理せず本来の自分のままでもっと楽にお仕事を、そして人生を楽しんでいけるのではないかと想います。
HSPの才能や強みを活かした仕事を考えてみる
HSP気質はその特性や才能を活かすことで、より高いパフォーマンスを発揮できます!
HSPの長所、才能としては
共感力が高く、人の痛みがわかる
思いやりがあり、気配りができる
「人を助けたい」「役に立ちたい」という感情が強い
細かいところに気付く
こつこつ努力する
記憶力がいい
感受性や想像力が豊かでクリエイティブ
共感力が高く、人に配慮ができる
心配性(先のリスクを想像し、対策を考える)
空気を読む力、察する能力が高い
丁寧に仕事をする
誰とでも平等に接することが出来る
そしてその才能のどの部分が一番活かせるかは人によって様々ですが例えば長所や才能を仕事に活かすと以下のようなお仕事が向いているのではないでしょうか?
共感力を活かした仕事
調和する力を活かした仕事
動物や植物など人以外の物と共鳴できる仕事
一つのことにとことん深掘りしたくなる才能を活かした仕事
焦らずじっくり自分のペースでできる仕事
人とあまり関わらずに一人でできる仕事
クリエイティブな才能を活かす仕事
それぞれについて詳しくご説明します。
1、共感力を活かした仕事とは?
HSP気質の強みである共感力を活かすことで、その仕事でさらに才能を発揮できます。
共感力が必要とされる仕事は数多くありますが、特に人と接する仕事でその才能を発揮できます。
例えば、看護師、医師、保育士、児童指導員、教師、介護福祉士、障害者支援、高齢者支援などの福祉職、あるいは心理カウンセラー、心理療法士、セラピスト、エステティシャンなど人の痛みや心に寄り添える仕事がおすすめです。
しかし、共感力が高いがゆえに相手の心に寄り添いすぎて自分の心を痛めることも多いお仕事です。
しっかり相手との心の距離を測れるようになるとその才能を十分に活かせると想います。
2、調和する力を活かした仕事とは?
人と人との調和が上手なHSPさんは、お互いの気持ちや想いを察知して調整する事が得意です。
例えば上司の思いを部下に伝えて会社の目指す方向を現場に分かりやすく伝えるリーダーやマネージャー、育成指導者など、また恋愛が苦手な人へのマッチングをサービスとする仕事、企業と企業のコラボレーションの斡旋など一見目立たない才能の様に見えますが、私はこの調整する力こそがとても強みで、お仕事に限らず、人と人、あるいは国と国など大きな意味での世界平和につながる調整力の必要性はこれからもっと重要視され、さらには活かしていくべきHSPの才能だと感じています。
この才能をどう活かせるかはあなた次第でもっと広げられるのではないでしょうか?
3、動物や植物など人以外の物と共鳴できる仕事とは?
HSP気質は人以外の生き物とも共鳴し、言葉ではなく生き物の出すサインを読み取り必要な支援やお世話などをすることも得意です。また動物や自然など純粋な物との触れ合いはHSP気質の感受性を満たしその癒しを感じながらお仕事ができるのでおすすめです。
最近では犬や猫などのペットが子どもの数よりも多くなり、ペットショップや動物病院、トリマーの仕事も人気です。
また植物を扱うお仕事では癒しを求める方が多く、扱う植物も海外の植物なども人気を集めているのでこれからもニーズの高いお仕事になるかと思います。
ショップや飲食店、会社内などに置かれる観葉植物のデザインや街中の空間を植物でデザインしたり、保育園などの施設の園庭の植物を管理するなどその仕事の幅も広くニーズがあるかと思います。
4、一つのことにとことん深掘りしたくなる才能を活かした仕事とは?
HSP気質の方は好きなことや興味のあることへの探究心が強いので、一つのことを研究したり一つのことに特化してその知識を深めることができます。
学ぶ意欲もあるのでじっくり時間をかけながらその知識を深めていけます。
HSPの気質上大事なのは自分が好きなこと、興味のあることを深める事が自分自身の満足感にもつながりその先もずっと続けることができるかと思います。ぜひ自分の興味あること好きなことを見つけその分野での専門になるくらい深めていけると専門的な知識を活かしたお仕事ができると思います。
5、焦らずじっくり自分のペースでできる仕事とは?
HSP気質はその成果を求められたり、実績を上げるなどのノルマを与えられるとプレッシャーから本来の才能が発揮しづらくなります。
またマルチタスクも得意ではないので、多くのことを並行して行うことも苦手です。
特に初めて取り組む仕事に関しては、自分なりに攻略するまでに時間はかかりますが、その仕事に慣れたり自分のペースを掴めると一気に仕事の要領も良くなります。
じっくり自分のペースを大事にしながら多くの仕事を抱え込まず、まずは一つずつ自分のペースでできるお仕事の内容が良いと思います。
一つ一つ優先順位を決め、期日を決めながら確実に無理のないペースで仕事ができると、結果的に高い成果を上げることができます。
自分で調整可能な仕事を選ぶ、個人事業主になるなどもおすすめです。
その特性を理解しながら一番自分の才能を発揮できるお仕事を選びましょう!
6、人とあまり関わらずに一人でできる仕事とは?
HSPさんは多くの人と関わることが苦手な方も多いです。その理由としては、周りの人や出来事が気になってしまい自分のことに集中できないという特性もあります。人間関係を作るよりも一人で集中して仕事をする方が得意と感じる方は、一人でもできる仕事を選ぶなどもおすすめです。
今の時代はインターネットでお仕事ができる時代になりましたね。人と接しなくても物を売ったり自分が好きな雑貨などを紹介して売るなども良いですし、システムエンジニアやプログラマー、WEBデザイナーなども一人でできて、かつコツコツと作り上げられるのでおすすめです。
7、クリエイティブな才能を活かす仕事とは?
HSPさんはクリエイティブな発想力、表現力を持っている方も多いです。人とは違う自分の感性を発揮しそれを表現することも得意です。
イラストレーター、デザイナー、写真家、ミュージシャンなど元々持っている感性を表現していくことで周りの方に感動を与えたり新しい世界を見せることにワクワクする感覚を楽しめると思います。
HSPの方が不向きな仕事や職場環境とは
HSP気質の方は働く場所や人からの影響を大きく受けます。自分の才能を活かすために、職場環境が自分に合っているか、合っていない職場はどのような環境なのかを知っておくことで今後のお仕事を選ぶ基準にしてみると良いと思います。
ノルマや成果を求められる仕事
業務量が多い仕事
多くの人と接する仕事
自由度が少ない仕事
人間関係が悪い職場
作業スペースまたは職場環境が狭い職場
多くの音がして騒がしい職場
HSP気質は五感の敏感さもあるので聴覚、視覚、嗅覚、触覚、味覚の五感からの多過ぎる刺激はストレスの原因となります。また周りの人の感情や言動に左右されやすく、人間関係の嫌悪感などを察知して疲れたり、狭い空間や殺伐とした環境、空気の澱みなども不快感につながりやすいです。
そのような自分が苦手と感じる環境ではなく、心地よい環境を選んでいくことが大切です。
HSPの方に向いている仕事、職場の見つけ方〜「HSPの才能+好きや得意なこと」を掛け合わせる〜
HSP気質の方がお仕事をする上で大切なことは、HSP気質の特性を理解したで「HSPの才能+好きや得意」を掛け合わせることで更にやりがいを持って長くお仕事を続けていけると想います!
仕事が続かない、人間関係に疲れる、やる気が湧かないなどは決してあなた自身の問題だけとは限りません。HSP気質ゆえに感じやすいストレスが原因だということは大いに関係している場合が多いです。
HSP気質の方は自分が好き、得意と感じるものにはとても情熱を注ぎ、その目標が達成できるまでコツコツと努力や学びを深めることもできる才能があります。
自分の才能を発揮できる環境に自分の身を置くことで本来の才能を最大限に発揮できると想います!
もし今ストレスを多く感じているのであれば、もう一度今の環境を見直してみたり、自分が心から楽しいと感じる物を探してみることもこれからお仕事を楽しく続けられるコツだと想います。
お仕事は自分らしく楽しく生きるためのツールです!我慢したり苦しんで働くものではないですよね!
HSPの豊かな感受性を活かして、人生をもっとクリエイティブに楽しむツールとして活用していきましょう!